紀行文

寅次郎ウオークの旅
― その後の足跡 13 ―

海外篇(イタリア 3)
平野  武宏
 イタリアの旅も最終行程の首都ローマとなった。天候に恵まれ、気温は30℃近いが、湿気が少なくカラっとしている。

7月3日(水) ローマ
朝、散歩に出るとホテルのすぐ近くにテルミニ駅(ヨーロッパの終着駅)や初期ローマ教建築サン・マリア・マッジョーレ教会があった。


姉御肌のケイさんのガイドでローマ観光をスタート。いたるところに史跡、それも日本では卑弥呼の時代のものから江戸時代のものだそうだ。
ローマには地下鉄は2線しかない。地下駐車場もない。遺跡があるためとか。
行列のできているヴァティカン博物館に入る。ガイドイヤホン付きの団体は優先的に入れるようだ。でもケイさん「ヴァティカン株式会社だ!」と苦言。
城壁で囲まれたカトリック教会の総本山 ヴァティカン市国の中は博物館、ローマ教皇の宮殿、サンピエトロ寺院(120年かけて現在の建物が完成)となっている。駆け足で混雑する中、ミケランジェロの往年の大作「最後の審判」や見事な天井画や彫刻など多くの大芸術家達の作品の説明を受けた。
 市民のほとんどが聖職者の世界一小さな国。最近のローマ教皇(教皇が正式な呼び方とのこと)のコンクラーベの話題や妻がクリスチャンでお葬式は教会を希望している自称 隠れキリシタンの寅次郎、関心を持ってガイドの話を聞いていた。サンピエトロ広場ではノースリーブ姿のお嬢さん入場できず外で待っていた。聖地のため短パン・ミニスタート・ノースリーブ姿では入場させてもらえないとのこと。

大きなピザのランチの後はコンクリートが使われ紀元80年に完成した古代ローマ建築のコロッセへ向かう。ここはローマ市民が求めた娯楽「剣闘士の戦い」の場所だ。猛獣との戦いもあり、どちらかが死ぬまで戦うのを見る残酷な娯楽だ。写真下左の凱旋門は4世紀のもの(パリ凱旋門は19世紀のもので歴史が違うと、ガイドのケイさん誇らしげに言う)
 その後、バロック建築でローマ最大の噴水 ツレビの泉(三つの通りに囲まれた泉)ではコインの投げ方を指導される。後ろ向きに立ち、スリ対策で左手でポシェットを握りしめ、右手で左肩越しにコインを1個投げ入れる。(コインはもう一度ローマに来たければ1個、良い人に巡り合いたければ2個、別れたければ3個だそうだ)近くで美味しいアイスクリームを食べ、スペイン広場へ向かう。この辺りでカメラがお疲れでバッテリー切れ。写真は他のメンバーに撮ってもらう。
映画「ローマの休日」で出てきた「真実の口」は駐車場から離れているのでバスから見て、最後に立寄ったローマ三越にあるダミーで済ませた。

 ホテルに戻り、シャワーを浴び、カメラのバッテリーを充電、レストランでカンツォーネを聞きながらの最後のローマ最後のディナーへ。
                             
ディナーのメニュー
[観光中のランチ]
  ☆こんなランチの毎日では太るのはあたりまえだ!
ピサのランチ          フィレンツェのランチ
さすがの寅次郎も食べ残した
  前菜(モツ・レバー他) (写真上)
 デザートの写真は撮り忘れ
 ローマのランチ(ピザはこれ1回のみ。1人前です。大きさをご覧あれ)
[トイレ事情]
ほとんどのホテルはトイレとバスが一緒。トイレはウォッシュレットではなく女性用ビデがあるのみ。
いずこもシャワーの扱い 特に手持ちで使う小シャワーの方向性・温度調節に苦労した。
フィレンツェの四つ星ホテルはトイレとバスが別室だった(写真下)
オリンピアード会場での男子トイレ
通常、トイレは位置が高く、背の低い日本人は苦労するが、これは壁に向かっての狭いスペース。
最初は壁しか見えず探してしまった。
[ホテル&エレベーター]
ホテルのキーはカードでエレベーターに乗るときもカード使用のホテルあり。
初めての人は戸惑っていた。寅次郎はイスタンブールで初体験済。
エレベーター内には閉のボタンはありません。開のボタンの隣はベルの絵のボタンでアラーム。早朝の散歩時に降りる際に間違えて押し、フロントマンに1階で待機された、寅次郎思わず「ノー プロブレム」と対応。

ローマのホテルの寅次郎の部屋はガラスの部屋。前のエレベーターがガラスに映っている。左端のガラス戸が入口ドア。最初はうろうろ入口を探した。室内はガラス張りではありませんよ。
[ローマの樹木]
 松の木 (恰好が独特)      街路樹のオレンジの
(水分2%で食べられない。落ちてくるときは石のようで注意)
[イタリア語]
せめて挨拶ぐらいはと各種挨拶を手帳に書き込んで準備したが、ほとんどの挨拶は「チャオ!」だった。
[イタリア建築様式のおさらい]

古代ローマ建築(紀元前2世紀〜紀元4世紀)ローマのコロッセオ、カラカラ浴場などローマ帝国の公共施設。

初期キリスト教建築(4世紀〜6世紀頃)ローマのサンタ・マリア・マッジョーレ教会など。
十字型でなく縦長の長方形をなす教会建築。

ロマネスク建築(6世紀〜13世紀初頭)
ピサのドゥオモ。半円筒アーチを持つ石造りの天井が特徴。

ゴシック建築(13世紀〜14世紀末)
ミラノのドゥモ、ヴェネツィアのドゥカーレ宮の回廊など。天を突く尖塔に象徴される垂直のラインが特徴。

ルネッサンス建築(15世紀〜16世紀)
フィレンツェのドゥモの大円蓋、ヴェネツィアのサン・ジョルジョ・マジョーレ教会など。数学的比例を取り入れ、明快な空間構成を実現した均整のとれた美しさ。

バロック建築(17世紀〜18世紀)
ツレビの泉、スペイン階段など。劇的ともいえる造形美。
 
[参考]
   徳川家康は1603年(慶長8年)に初代将軍に。明治元年は1868年。

 7月4日(木)ローマ発
11時20分ローマ発。帰路もスカンジナビア航空でヘルシンキ経由。  右写真はイタリア本土。
 7月5日(金)成田着
 
9時 成田国際空港到着。
降りた途端の湿度の高さに閉口した。

 楽しい旅だったが、やはり生活には日本が一番(湿度を除いて)首までつかれるお風呂、ウォシュレットで気持ち良く、オリーブオイル抜きの食事、サービスチップ不要、安心して水道水が飲める、過度なスリへの警戒なし 等々海外旅行にはハンディータイプのお醤油やインスタントみそ汁を持って行くことお奨めします。一滴の醤油の効果には驚きました。
    
 国の成り立ちの違いはありますが、ユーロ圏のみならずロシア・アフリカを隣国と意識した国際感覚を目のあたりにして、日本はもっと国際感覚を国内に浸透させないと遅れてしまうと強く感じた寅次郎でした。
もっと国際TVのチャンネルや国際経済情報専門のチャンネルが欲しい。

 膨らんだ胃(下腹ではない)をいかに小さくするのかが当面の課題だ!

映画の寅次郎は第41作「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」で東北の旅で会った音楽好きのサラリーマンに気に入られ一緒に、初めて海外(ウイーン・アムステルダム)に旅をしています。純和風の寅さんには芸術の都ウイーンは肌に合わずにホテルに引きこもってしまいました。

イタリアに来たら、寅さん、イタリア北部育ちのもみあげドライバーTICA氏と馬が合ってワインを飲み、肩を組んで明るく振舞っていたことでしょう。

[最後まで読んでいただき、グラーツィエ!]   
                平野 寅次郎 拝