連載

― 掟破り ― 
黒江 輝雄
 掟破りなどというと、何やら時代がかって物騒な感じもしますが、今様にいえばイエローカードとかレッドカードのことです。つまりルール違反ということです。

 人が集まって何か一緒に事を起こす場合には、必ずそこには何らかの決まりごとがあります。それがルールです。
私達の日常生活のなかにも、憲法に始まって、法律・条令・規則などなどたくさんの決まリごとがあります。学校に行けば校則があり、職場には就業規則が控えています。

 さて、私達のウオーキングにもそれなりのルールがあります。それがウオーキングマナー五ケ条でありウオ−カー心得でしょう。
ところが五ケ条や心得に違反する心得違いな人もたまには見かけます。交差点で信号が青から赤色に変わっているのに、あわてて渡ろうとする人がいます。これはさしずめイエローカードでしょう。
 さらにもっと悪質(?)なルール違反があるようです。一緒に歩いていたはずなのに、途中で雲隠れしていなくなり、早駕篭(?)に乗ってゴール寸前ふたたび現われるとか、決められたコースをショートカット(きせる?)して先回りするなどということがあるようです。
また、スタートと折り返し点のチェックポイントで検印をもらい、後は自由歩行などの場合は本人の良識に任されているので、不正を行おうと思えばいくらでもチャンスがあります。
これらはまさにレッドカードでしょう。サッカーならば即退場を命ぜられます。

ウオーキングの場合は、退場者を出すことなく、いつでも一緒に楽しく気持ちよく歩きたいものです。