紀行文
甲子園から始まったコマクサウォーキング
会員番号32 佐藤 礼子(作者)
会員番号643 榎並 和子(撮影)
  人の結びつきは不思議なものだとつくづく感じております。
 コマクサ紀行文の書き出しが変な始まりになってしまいましたが、昨年の春の事です。京都に住んでいる中学以来の私の友人から、息子の通っている高校が「春の選抜野球大会に選ばれたね」と電話がありました。その前年の
夏の神奈川県大会では横浜高校に逆転負けして甲子園出場は果せなかったのですが、準優勝校と接戦をした事、秋の関東大会での活躍などが認められて念願の初出場となったのです。京都の友人も応援に来てくれ、私も三度甲子園に足を運びました。
  その後、京都の友人が上京した折、オバサン8人がわが家に集りミニ同窓会の様な楽しい一時を過ごしました。草津でペンションをやっている同級生「みさこちゃん」の話になり、普通なら「今度行こうね」で終わるところが話しは盛り上がりその場でペンションに電話し訪ねる日程を決めてしまいました。これが初めてペンション「らんぶる」に行った経緯です。この様にして今年の冬スキーに行きましたが、その折、聞いた草津の冬も良いが「7月の元白根山のコマクサは素晴らしいわよ」の一言が私をしてコマクサを見に来たいと言う気持ちにさせました。
  かくして、77日〜9日の23日の日程で湘南ふじさわの会員11名の皆様をお誘いし「コマクサウオーキング&温泉」と言う事で行ってまいりました。運良く天候に恵まれ草津町役場の花、山に詳しいガイドさんの説明を聞き、山の斜面に群生しているコマクサを見ながら、珍しい花の名前を教えて貰ったりの2時間のツアーでした。昼食後は白根火山ロープウェイ山麓駅の駐車場から殺生河原へのこれも約2時間のウオーキング。草津自然遊歩道と言っても道幅は3040センチで、「周辺の岩の間から硫化水素ガスが噴出す事があるので立ち止まらない様に」と言う物騒な看板があり思わず早足になります。もう少し早い時期には、この辺り石楠花やツツジの群生地のようで色褪せた最後の石楠花が所々に咲いていました。
  夕方、ペンションに戻ると紫蘇の冷たいジュースのサービスがあり、今日一日の疲れが吹っ飛ぶ思いが致しました。ペンション「らんぶる」には温泉の露天風呂があり、食事は質、量とも最高ですが、ご夫妻の暖かい心のこもった持て成しが一番のお薦めです。草津町内には無料で入浴できる小さなお風呂が沢山あり、一方大きな温泉もあってバラエティに富んでいます。交通手段も新宿から直通バスがあり便利なのには驚きました。
  甲子園出場の一本の電話から多くのお友達とコマクサを見に行けた事まで人の繋がりは不思議ですね。
  草津の紹介記事の中に、「高山植物の女王と呼ばれるコマクサは漢字では「駒草」と書き馬の顔に似ている花」とあります。来年、皆さんもコマクサウォークでその素晴らしさを満喫して下さい。()

 コマクサウォーク写真(上から順に)

(1)
ボランテヤの努力で見事復活した
  「岩場に咲くコマクサ


(2) 
絵葉書にしました

37月の花「クロマメノキ

4)可愛い「コケモモ

5)「らんぶる」前にて